そもそもポリフェノールとは
ポリフェノールは植物由来の抗酸化物質
ポリフェノールは植物由来の抗酸化物質です。抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、カロテノイド等と同じくと強い抗酸化作用があります。
ポリフェノールは植物が育つ上で弊害となる、紫外線・塩分・低栄養・乾燥などから対抗するために、自ら作りだす化学物質(ケミカル)です。
それは人間にとっても有用で、ポリフェノールを摂取することで活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、動脈硬化など生活習慣病の予防に役立ちます。
ただし、水に溶けやすい性質があるため、短時間で効果が出る半面、効果は3~4時間しか持続しません。なので、毎日こまめに摂取する必要があります。
ポリフェノールの種類
ポリフェノールは化学構造の違いによって、いろいろな種類があり、自然界に8,000種類以上あると言われています。
代表的なポリフェノール
アントシアニン | 赤ワイン、ブルーベリー |
カテキン | 緑茶、紅茶 |
クルクミン | ウコン、ターメリック |
イソフラボン | 大豆 |
ルチン | 蕎麦粉、玉葱 |
フェルラ酸 | 玄米 |
ショウガオール | 生姜 |
コーヒーポリフェノール | コーヒー |
カカオポリフェノール | チョコレート |
カカオポリフェノールとは?
カカオポリフェノールとは、チョコレートの主原料であるカカオの実の中にある「種(カカオマス)に含まれている成分」です。ポリフェノール量は赤ワインのポリフェノール(アントシアニン)よりも、なんと!約5倍多く含まれています。
カカオポリフェノールには以下の効果が認められていることから、健康食材として大変注目さています。
カカオポリフェノールの効果
- 冷え性改善
- 動脈硬化予防
- 血圧低下
- アンチエイジング効果
- ストレス解消効果
- 癌や認知症予防・アレルギー改善
カカオプロテインとは?
カカオプロテインとはカカオに含まれるたんぱく質のことです。
カカオに含まれるポリフェノールについての健康効果に関する研究結果は数多くありましたが、このカカオプロテインという成分に関しては比較的新しい発見となります。
2014年に行われた「チョコレート摂取による健康機能に関する実証研究」で、被験者の方から「便通が改善した」という、カカオポリフェノールだけでは説明できない効果に関する報告がありました
さらにNGS法(菌のDNAを解読する最新技術)で高カカオを摂取した被験者の腸内フローラを調べたところ、フィーカリバクテリウムなど4種類の短鎖脂肪酸産生菌が増えたことが分かった。つまり、オリゴ糖のように、腸内の善玉菌のエサになって増殖を促進させる効果があることがわかりました。
食物繊維だけでなく、小腸で消化吸収されず大腸に辿りつくことができるカカオプロテインの効果による腸内改善され、結果「ダイエット効果」として身体に現れるということです。
質問:チョコレートならなんでも効果があるの?
答え:70%以上の高カカオチョコレートを食べましょう。
質問:普通に売ってる甘いミルクチョコレートは太る!?
答え:はい。太ります。
「チョコレート」というものは、カカオマス + カカオバター + 砂糖でできています。みなさんが普段食べられている甘くて美味しいチョコレートは、砂糖がたくさん入っているからです。
1日に25グラム (板チョコ半分) 摂ると良いというのは最近よく耳にしますが、普通のチョコレートで板チョコ半分を毎日食べてたら、もちろん太ります。
カカオポリフェノールはカカオマスに含まれていますので、このカカオマス=カカオの割合が多いチョコレートほど効果が高いということになります。
最近、市販チョコレートのパッケージに書かれている「カカオ70%」「カカオ80%」「カカオ90%」。あれがカカオの含まれている量です。
ちなみに90%の高カカオチョコレートは甘くないので、食べなれてない人には毎日食べるのは慣れが必要かもしれません。
おすすめは、カカオ80%のチョコレートです。70%も悪くありませんが、どうせ食べるなら効果の高いほうが良いので(笑)
新しい習慣として高カカオチョコレートを食べるというものを取り入れることは、美容にも健康にも大変良いでしょう。
はじめは多少の意識は必要ですが、甘い物を食べることで満足感があるため余分な間食も減っていけば、ダイエットの手助けにもなりますね。
まとめ
- カカオポリフェノールとは、植物由来の抗酸化物質
- カカオプロテインとは、腸内フローラ改善効果のあるたんぱく質
- 甘いチョコレートは効果が薄い。
- 食べるならカカオ70%以上、おすすめは80%以上を1日25g!
抗酸化作用のあるカカオポリフェノールと、腸内環境の改善効果のあるカカオプロテインを含む高カカオチョコレートは、身近に手に入るスーパーフードと言っても過言ではないでしょう。